季節の散歩「蚯蚓(きゅういん)出(いず)る」
5月の晴れ晴れとした日が続くかと思っていたら、本日は雨の降りそうな空模様。天気予報を見るとしばらくこのような天気が続くようです。
九州南部は観測史上2番目の早さで梅雨入りしたということで、その早さに驚いています。 私の住む九州北部も梅雨入り間近です。
天気が崩れると体調の悪くなる方もいらっしゃると思います。私も今日は体が重いです。
このような体調の悪さは、気圧の変化が原因のこともあれば、湿気が原因のこともあります。
私自身の体験になりますが、むかし梅雨の時期にじんましんの出ることがあり、係り付けの漢方医院に伺ったことがありました。
漢方医の方いわく、梅雨は毎日湿度が高いため、体内に水分が滞りやすくなるそうです。その滞った水分からつくり出される「痰湿」が原因で、体が重かったり、じんましんや膿が出てきたりする場合もあるということでした。
こちらを改善するためには2つ大切なことがあります。 ひとつはしっかりと睡眠をとることです。
とくに血液が作られると言われている22時から2時の間の睡眠が大切ということでした。
もうひとつは食事です。 「痰湿」のもととなる、脂っこいものや甘いもの、乳製品などを控え、食物繊維を多く摂ることが大切です。
食物繊維は「痰湿」を外に出したり、腸内を善玉優位に整える役割をしてくれるそうです。摂り方としてはモヤシでかさを増した野菜炒めがオススメです。
また乳製品や脂っこいお肉を控える分、ちりめんじゃこや大豆製品で栄養を補うといいです。
私は漢方薬の助けも借りながら食事と睡眠に気を付けることで、じんましんが改善しました。
何かと梅雨の時期に体調を崩しがちな方は、一度睡眠や食事などを見直されてみるといいかもしれません。 体調や気持ちを整えながら、梅雨の時期も楽しんでのりきっていきましょうね。
5月11日から15日頃は七十二候(時候を表す暦「二十四節気」をさらに細かく分けたもの)では「蚯蚓(きゅういん)出(いず)る」と言うそうです。
蚯蚓(きゅういん)はミミズのこと。 寒い地域ではミミズは冬眠するようですが、そのミミズたちも活発に動き出している頃なのでしょう。
先日、まだ天気の良かった日の散歩でとった写真です。 次は雨の日の散歩も楽しんでみようと思います。