フラワーエッセンスのエネルギー〔ひろがるシリーズ〕
ここではフラワーエッセンスのエネルギーがどういうものなのかについて詳しく見ていこうと思います。少しややこしい考え方も出てきます(ここで説明しているフラワーエッセンスのエネルギーを理解していなくても、フラワーエッセンスの利用自体に差し支えはありません)。
フラワーエッセンスへの理解をさらに深めたい方の入り口となれば幸いです。
※精神世界的な知識がないと少し読みづらいシリーズを〔ひろがるシリーズ〕としています。
まずフラワーエッセンスのエネルギーの具体的な説明に入る前に、前提の考え方として「人には物質的な肉体だけではなくエネルギー的な目に見えない体もある」という考え方を頭に入れておくと、フラワーエッセンスのことをより理解しやすくなります。
エネルギー的な見えない体は人の体の周辺に球体状(釣り鐘型状(実際の形はそうとは限らない))に広がっており、精神世界の話ではよく出てくる用語となりますが、シュタイナーが提唱したように「エーテル体」「アストラル体」「メンタル体」「コーザル体」といういくつかの層に分かれています。
体に一番近い層は「エーテル体」と呼ばれ、これは少し慣れれば誰でもすぐに見えるようになる、体から数センチのところにある無色の層です。このエーテル体は物質的な肉体と、エネルギー的な体との間をつなぐ役割をしており、エネルギー体の中では一番物質に近い周波数を持っています。
エーテル体は「目に見える肉体からすると最上の位置にあり、目に見えないエネルギーの世界からすると最低の位置にある」というものです。人の持つ低次の感情(怒り、悲しみ、憎しみ、批判、嫉妬、感傷など)はエーテル体レベルで起こってくるものです(「低次」とはより物質的な密度が濃い状態、「高次」とはより創造的エネルギーの密度が濃い状態のことを言う)。
エーテル体レベルの低次の感情状態というのは、高次の部分から降りてくるエネルギーと、自身の肉体意識などのより低次の部分がうまく連動しなかった時に生まれてくると考えられます。それは例えば自身の高次な部分や霊的な部分を否定している状態や、利他の精神というものを拒否している状態、高次のエネルギーを誤用している状態(グルジェフ)です。そのような時に人は利己主義や疎外感、孤独感などの低次の感情に支配されてしまいます。
植物は「物質界でのエーテル体的な現れ」という風に言われています。先ほど説明したエーテル体は「低次の感情」というイメージの悪いものでした。しかしそれは高次のエネルギーをうまく受け止めきれずに現れる反応のことで、それがエーテル体の全てではありません。
エーテル体は高次のエネルギーの最終的な受け皿で、エネルギーと物質をつなぐものです。宇宙や太陽などのもたらす創造的なエネルギーをただただまっすぐに受けとめ美しい花を咲かせる植物は、物質的なエーテル体表現の最上の形といえるのではないでしょうか。
植物たちのもつこのような波動を定着させたものがフラワーエッセンスです。多くのフラワーエッセンスは花の部分を水に浮かべ、その水を朝日に3時間ほどさらすことで、その植物の波動を水に定着させます。花の部位を選ぶのは、《花はいまもむかしも、植物のなかでもっとも生命力の密度が高い、本質的な器官である。(中略)花は〔植物の〕エーテル的なもろもろの特質が統合される部位であり、生命力の頂点(…)(グルダス著『フラワー・エッセンスと波動医学的治癒』)≫という理由があります。
そして、微細エネルギーを蓄えることのできる性質を持つ水と、花の生命力を溶け込ませる力のある太陽光によって、その純粋なエネルギーの定着が可能となります(バッチ博士の実験により、朝日に照らされることがエネルギーの定着に一番強力に作用することが分かりました)。※太陽光を使ってエネルギーを定着させる方法(サンメソッド)の他に、煮沸法(ボイリングメソッド)などの方法もあります。
感情や思考、意志などは目に見えません。それらが物質的な肉体としての人間の意識の上に現れるまでには、実はさまざまなエネルギー的な作用が関わっています(この辺りを詳しく表現している本にシュタイナーやグルジェフの著書があります)。自分の中に葛藤や低次な感情が生まれる時、そこには自分の物質的な体とエネルギー的な体の間で何らかのずれや誤用が起こっています。そのような目に見えない場所に働きかけ、ズレの起こっている部分を正常に戻し、高次の自分自身とのつながりを取り戻させてくれるのがフラワーエッセンスです。