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|西洋占星術(日々の星占い)

占星術ってどんなもの??

私はセッションで西洋占星術を使用しますが、占星術とはどんなものなのか、また何を知ることができるのか...など、はじめての方はわからないことも多いと思います。 そこで改めて、占星術とはどんなものなのか、また私の占星術メニューでは何を知ることができるのかなどについて書いていきたいと思います。

占星術

まず今回は、占星術とはどんなものなのかについてご紹介します。

西洋占星術には長い歴史があり、その起源は紀元前2400年頃バビロニア人による天の観測とその記録によるとされています。その後時代によりさまざまな発展・変化を遂げながら現代まで伝えられました。

占星術は「ホロスコープ」という、占星術で使う天体配置を示した図を読み解き、人や物事を深く理解するツールです。

ホロスコープ

ホロスコープは特定の年月日、時間、場所の図を示しています。例えば自分の生年月日、生まれた時間と場所から導き出した図(ネイタルチャート)は、自分がこの世界をどのようにとらえ、そこでどのように生きていくのかという根源的なプログラムを示しています。自分のネイタルチャートを知ることで、才能・仕事・金銭面・人間関係など各分野での強み・弱みや、陥りがちな思考・行動のパターンなどさまざまなことを知ることができます。

またこの他、「進行法」「トランジット法」「ヘリオセントリック占星術」「ホラリー占星術」などさまざまな技法を使用することで、自身の内面の変化、天体の周期と配置から自分がどのような影響を受けているのか(自身に起こる出来事の原因や対処法、今後の流れ)、自分の使命やより主体的に生きるための方法、具体的な質問の答えや日どり...など多くの情報を受け取ることができます。

なぜ自分や他の人、物事などを知るのに、天体の動きを見るのだろう?と思うかもしれませんが、それは占星術の思想の根幹に「わたしたちはすべて宇宙の一部である。そしてわたしたちはみな同じ周期とパターンに従っている」という「照応の法則」があるからです。

(「照応の法則」= 上なるもののごとく、下なるものはあり 内なるもののごとく、外なるものはあり 宇宙のごとく、魂はあり)

このことに関しては、私自身学ぶことのとても多かった本、ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』の説明が優れているため、こちらを引用させていただこうと思います。

――ケヴィン・バーク著『占星術完全ガイド』「序論、及び占星術の歴史」より  

占星術はひとつのツールであり、それ以上でもなければ、それ以下でもない。

(略)占星術は科学でも宗教でもない。(略) 占星術は惑星の周期(サイクル)の研究である。惑星の周期的な動きを観察することによって、わたしたちは自分自身の人生における周期やパターンについて深い理解を得ることができる。 占星術はヒーリングと変容のための有力なツールともなる。そして、それは宇宙との霊的で重要なつながりを解き明かす鍵にもなりえる。困難な状況を解決するために、占星術をさまざまな方法で生かしていくことも可能である。(略)

個人的なレベルにおいて、占星術はわたしたちの生き方について考え、人生の中での経験をより深く理解するために使うことができる。出生(ネイタル)チャートに目を向けていくことで、私的な問題、自分固有のパターン、そして恐れや夢といったことについての洞察が与えられるだろう。また、自分の人生の目的を見つけ、より確かな自己認識に達することも可能である。占星術は自分の最も素晴らしい潜在的可能性を知り、それを解き放つ手助けとなる。さらに宇宙との調和の中で、わたしたちがいかに生きていくかを教えてくれるものともなる。

占星術は現実的な悩みに関してさまざまなアドバイスを提示することができますが、その根源的な要素として、わたしたちが宇宙の中での「自分」というものを知り、いかに宇宙とつながりなおすか、またそれらを知ることで自分に備わるエネルギーをいかに引き出すか、を知るための糸口を示してくれます。

より広大な視点の中での「自分」というものを知り、大きなサイクルとの調和をとりながら、より自分らしく生きていくために必要な情報を、占星術は与えてくれます。

明け告げ鳥の庭 2021