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|西洋占星術(日々の星占い)

2020年6月21日 日食

6月21日の夏至の日に日食が起こります。日本全国でも部分日食が16時頃から18時頃にかけて見られるそうです。

日食は占星術的にもさまざまなことが言われています。私も色々と勉強する中で日食に関しての情報がアップデートされたので、その情報をもとに、今回の日食をどのように活用すればいいかについてお伝えできればと思います。

まず日食は私たちにとってどのような意味を持つのでしょうか。それは日食がどのような現象なのかということを見ると、イメージしやすくなります。

日食は太陽と地球の間の位置に月が入り込み、太陽・月・地球が一直線上に並ぶ現象です。これを占星術的に表現すると、「太陽と地球の間に月が割り込んでくるため、太陽のもたらす創造的なエネルギーの光線を月が占有し、地球にそのエネルギーが入ってこなくなる」、ということです。

言い換えると、「地球は私たちの肉体が存在する物質世界を表すので、その物質世界の中で営まれる現実的世界に創造の光線が入ってこなくなる。しかしその代わりに、月の表す「目に見えない気(エーテル体)」の部分に創造的エネルギーが入ってきて活性化される」ということです。

これをさらに言い換えると、「現実生活には身が入らなくなったり、頭がぼーっとしたり、やる気が起きなかったり、身体がだるかったり、すごく眠くなったり、ということが起こりやすくなる。しかしその代わりに、直観がさえたり、目に見えないものを感じ取りやすくなったり、瞑想がとてもはかどったり、眠って夢を見る中で有益な情報を得やすくなったりする」ということです。

物質的な生活に没頭している人にとっては、日食時期は肉体的なエネルギー切れを感じ取る期間ということになります。(気のレベルではすべての人がエネルギーを受け取っているが、物質的生活に入り込んでいるとそれに気づかない。影響自体は無意識下に入り込んでおり、無意識=無防備な状態のため、意図しないところで後々影響が発現する)。

以上を踏まえると日食の時にどのようなことをすればいいのか、というのが自ずと見えてきます。それはまとめると以下のようなことです。

◆たくさん睡眠をとる

◆夢の中で得た情報を有効活用する

◆頭で理屈立てて考えることよりも、直観を重視する

◆現実的・物質的な欲を減らし、目に見えない世界に自分の意識を広げることに比重を置く

◆瞑想する(または変性意識に入る)時間をたくさんとる

日食の影響ははその日だけではなく、数日前からはじまり、終わった後も続いていきます。特に今回の日食は夏至(陽のエネルギーが最大に高まるとき)の直後に蟹座1度(活動宮のはじまりのエネルギーは強烈)で起こるということから考えても、とても強力なものであることがわかります。

日食前の私の実感としては、4日前くらいからすごく眠い、身体がすごく疲れている、実生活でのやる気が減る、という症状が出ています。また、明晰夢を見やすくなる、変性意識に入りやすくなる、という実感もあります。現在日食の3日前ですが、数日前からの影響はかなり出ていると思います。

ここからは今回の日食時のホロスコープを見ながら、今回流れるエネルギーがどのようなものなのかについて考えていこうと思います。

日食(太陽と月)は蟹座の1度で起こっています。

蟹座1度のサビアンシンボルは「巻かれたり広げられたりする船の旗」です。

これは、船にたくさんの人が乗っていて、「この船がどこにいくのか、船に集まった人たちはどのような集団なのか」というようなことが描いてある目印の旗を船員が出したり巻いたりしている、というような光景です。

蟹座は共感をもとに横のつながりが広がっていき、集団的な結束をつくる性質を表しています。活動宮のサインなので、積極的に働きかけながら集団化していきます。旗は巻かれたり広げられたり、という状態なので、その集団がどのようなものなのか、まだ模索段階であるのかもしれません。

またこの日食へのアスペクトとしては魚座の火星があります。

魚座の21度の海王星から影響を受けた火星が26度にあり、この火星が太陽・月と90度になっています。

2つの天体のサビアンシンボルは次のようなものです。

魚座21度:「小さな白い羊と子供と中国人の召使い」

魚座26度:「影響を分割する新月」

21度は柔軟な意識を持つ子供、来るべき予感を表す白い羊、見えないガイドとしての召使いが山の上にいる光景です。山は異界との接点で、より上位のコスモス(異界)にガイドと羊の導きで入っていく子供、ということを表しています。

26度は自分自身の本当のルーツや生きる道を明確に理解して、それを受け取っていく意志を表しています。それは他からの影響や、狭いローカル的な場でのつながりを切り捨てていく厳しい姿勢でもあります。

以上の日食、海王星と火星をあわせて考えていくと以下のようなものが見えてきます。

まずは何か自分の属するための、自分と同じ周波数をもつ集団というものを見つけその中に入っていく。はじめはそれがどのような集団なのか自分でもはっきりとはわからない。しかしそれは自分の本質的なルーツとしての集団であり、それがどこに属しており、どのような目的をもって、どこに行くのか、ということを明確にしなければならない(そのためには自分の魂としっかりつながった状態でガイドの導きを得る必要がある。また不必要なものや不必要なつながりをきれいに一掃する必要がある)。そして自分の属する集団とその目的が分かったらそれをしっかりと意図し、より上位のコスモスに移動していく。

この日食の太陽の創造的エネルギーは月(気のレベル)で受け止める種類のものであるため、目に見えない世界で意識して実践していく必要があります。

そのように言われてもよくわからない、という方もたくさんいらっしゃると思いますが、まずできることとして一番簡単な方法は眠って見る夢を活用する、ということです。

眠っている状態というのは、体から自分の気(エーテル体)が抜け出し、そのエーテル体が通路をつくることで、よりおおもとの魂に近い自分の意識が目に見えない色々な世界を旅する、という状態です。(誰でも夢の中で時間・空間を超えたさまざまな階層を旅していますが、それぞれの階層の段階まで自分の意識が達していないとその夢を覚えて持ち帰ることはできません)。

そしてまず行うこととしては、夢の中で持ち帰りたい情報は何なのかを意図することがとても大切です。はじめは例えば「私に今必要なことを教えてください」や、「私が手放す必要のあるものを教えてください」などと意図するといいかもしれません。誰にでもガイド(ヘルパー)と呼ばれる目に見えない世界への導き手がいるので、「私のガイドよ、ありがとうございます」と思うと必要な夢がより見やすくなります。

夢を活用するのが難しい方は、最初の方で示した日食時にどのようなことをすればいいのかのポイントを実践することや、日食時のホロスコープの考察の文章を意識に止めておくだけでもいいと思います。

今回の日食はかなり大きなターニングポイントになりますので、自分の本当とは何なのかをしっかりと見つめ、この物質世界に振り回されない本来の自分に戻るきっかけをつかんでいただけたらと思います。

明け告げ鳥の庭 2021