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タロットの基本 ウェイト版とマルセイユ版-2

タロットカードのデッキで現在最もポピュラーなウェイト版とマルセイユ版。 この2種のデッキの違いのひとつは、小アルカナの数札(1~10)の絵柄です。

(下の写真:ウェイト版・カップ1~4)

カップ1

カップ

カップ

カップ

(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

ウェイト版が物語の一場面のような絵柄なのに対して、マルセイユ版はトランプのようにシンボル(カップなど)がそれぞれの数描かれただけのシンプルなものとなっています。

もうひとつの違いとして、大アルカナの「力」と「正義」のカードの順番が入れかわっています。ウェイト版は「8.力」「11.正義」、マルセイユ版は「8.正義」「11.力」です。ウェイト版の方がマルセイユ版よりも後に制作されましたが、制作者のウェイトが意図して順番を入れかえました。(下の写真:最初の2枚がウェイト版「8.力」「11.正義」、後の2枚がマルセイユ版「8.正義」「11.力」)

8.正義

11.力

(出典:Wikimedia Commons/ウェイト版タロット・Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像/作者:パメラ・コールマン・スミス)

8.正義

11.力

(出典:Wikimedia Commons/マルセイユ版タロット)

ウェイト版の方が出版されている参考書・専門書の数が多いため、初めに手に取るならこちらの方が取り組みやすいかもしれません。

読むほうにとってはそれぞれに良さがあります。 ウェイト版は絵柄でカードの意味を察しやすいので、パッと見ただけで意味を理解しやすいこと、また制作者のウェイトによってさまざまなシンボルや意図が付け加えられており、それらの意味を織り交ぜて読んでいく面白さがあります。

マルセイユ版は純粋に数の意味とシンボルの意味の組み合わせで見ていくので、ウェイト版のように意味の限定された絵柄に引きずられずに読んでいくことができます。その意味ではマルセイユ版はより広範な意味をカバーすることができ、読む方の直観力も鍛えられます。

お店ではお客様のインスピレーションも大事な要素となるため、絵柄を見ただけでなんとなく意味の分かるウェイト版を使うようにしています。マルセイユ版に興味のある方・マルセイユ版で占ってみたい方は、ご予約の際のメッセージ欄に書いていただければマルセイユ版でも占えます(^v^)

明け告げ鳥の庭 2021