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|タロット

セッションで使用するタロットたち

当舖のセッションなどで使用するタロットデッキは現在3つあります。今回はその3つのタロットデッキをご紹介します。

1つ目のタロットデッキは、現代では一番メジャーな「ザ・ライダー・タロット・デッキ」(U.S.Games Systems社)です。

ライダーウェイト版タロット

こちらの絵柄は、秘密結社「黄金の夜明け団」に所属していたアーサー・エドワード・ウェイト博士の指示で、同じ教団に所属していたパメラ・コールマン・スミスが絵柄を描いたものです。当時もともとあったマルセイユ版タロットにカバラの体系や象徴などを織り込んで作られました。

現在さまざまなタロットカードが発売されていますが、多くはこのライダーウエイト版の絵柄を元に作られています。

2つ目のタロットデッキは『ザ・ピクトリアル・キー・タロット』(Lo Scarabeo社)です。

ピクトリアル・キー・タロット

こちらのタロットのほとんどの絵柄は、ライダー・ウエイト版を踏襲しています。

元々のライダー・ウエイト版よりも、色彩が豊かになり人物などもリアルに表現されています。神秘的な雰囲気の感じられるタロットです。

3つ目のタロットデッキは『タロット・オブ・ザ・マジカル・フォレスト』(Lo Scarabeo社)です。

マジカル・フォレスト・タロット

こちらのカードに登場するのはすべて動物です。ユーモラスな表情が愛らしさと少しの不気味さを感じさせます。淡いグラデーションの色彩が美しいです。

こちらもライダー・ウエイト版を踏襲したカードが多く、制作者独自の表現が少ないため、読みやすいタロットに仕上がっています。

それぞれの絵柄を並べて見てみると、雰囲気の違いがよく分かります。

たとえばこちらはそれぞれのデッキの大アルカナ「隠者」と、小アルカナ「ワンドのクイーン」のカードです。

例 隠者

例 ワンドのクイーン

それぞれに独自の魅力が感じられます。

各々の絵柄にそれぞれの雰囲気があるように、各デッキにはそれぞれの性格のようなものがあります。

この性格のようなものは、それぞれのデッキを扱う中で私が感じ取ってきたものなので、扱う人によって印象はまた変わるかもしれません。

「ザ・ライダー・タロット・デッキ」は、ニュートラルなアドバイスをしてくれる印象です。 相談者に対してつかず離れず、中立的な距離で冷静に言葉をかけてくるようなメッセージが伝わってきます。

「ザ・ピクトリアル・キー・タロット」は優しさの感じられるアドバイスの出てきやすいタロットです。 相談者の肩をたたいてなぐさめてくれるような、穏やかな性格が感じられます。

動物の絵柄の「マジカル・フォレスト・タロット」は可愛らしい絵柄の印象とは対照的に、ズバッとはっきり 意見を言ってくるような印象です。 「ダメなものはダメ」としっかりアドバイスをくれる頼もしさがあります。

どのカードも長い付き合いのある、私にとっては相棒のような存在です。

セッションなどで使用する際は、直観でどのデッキにするかを選んでいます。どのカードが登場するのか・・・ぜひカードの絵柄でも楽しんでくださいね。

明け告げ鳥の庭 2021